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年収2000万円ほしい東方神起ファンの視点から見たいろいろ

アジアの腐女子と日本の腐女子

ちょっと前ですが、自重しない腐女子についての記事を読みました。
【メモ】今、腐女子を考える。集団投稿企画に賛同する「自重しない腐女子」とは【1】 | Fujo2

簡単にまとめると、「自重しない腐女子」とは今まで一般的な腐女子たちはその嗜好は男女全体のオタクの中で、異常なものとして他の嗜好のオタクの目に触れないようにルールを作って「自重」してきたのですが、それをやめようとしている腐女子のことです。

私はこの記事を読んで、いかに日本の女性が「私たちは男を主体的に消費してはならない」という抑圧を無意識にすり込まれているかを思い知らされました。「自重してる」という腐女子たちは、この抑圧に黙らせられていると気づいていないだけはないでしょうか。この腐女子の「自重」は明らかに男女が非対称的です。
今、私が何度も何度も読んでいる、大好きな少年アヤちゃんの処女作「尼のような子」にはこう書かれています。

尼のような子

尼のような子

 いったい私たちの罪とは何なんだろう。
~中略~
きっとそこまでして、男を消費したいという欲望そのものが、罪なのだ。
 男を取捨選択し、男の乳首について論じ合う、韓流女子たちの自由。
 どちらも知らず知らず禁止されてきたことだ。男にある自由が、どうして女子にはないのだろう。そう疑問を感じることすらできないほど、刷り込まれた常識だった。

腐女子の世界と韓流の世界には、女子が主体となって男性を消費するという共通点があると思います。そして日本の私たちは、不必要に誰かに遠慮しながら、私たちは馬鹿にされたりキモいと思われて当然の存在だと思いながら、後ろめたさを感じながら男性を消費しています。そしてこの無意識の抑圧の大きさは、多分、日本の女子特有なのではないかと思っています。
こう思うのは東方神起を好きになって、日本以外のアジア(特に中国、タイあたり)の腐女子たちがものすごく自由に、時には暴力的とも思えるほどに男を消費しているのを知ったからです。
東方神起はもともと5人で、分裂騒動があったのは広く知られていることだと思いますが、分裂前の東方神起には「3次元BL界のプリンス」と呼ばれるカップルが存在しました。ユンホ(ユノ)とジェジュンで「ユンジェ」と呼ばれるカップルです。私は腐女子ではありません(男性同士のイチャイチャを見るよりも自分がヤりたいと思うから)が、ユンジェには相当クラクラさせられました。ユンジェがいかにファンを萌えさせ、ファンがいかにユンジェを消費していったかはこちらが詳しいです。
http://matome.naver.jp/m/odai/2138125487045560701

2010年の泥沼分裂後、ユノは東方神起に残り、ジェジュンはJYJとして活動を始めました。分裂後、2ショットは無く、プライベートで2人が交流しているという話も、噂レベルや推測の範囲を超えません。
一方で、まだ2人はデキていると信じている中国のユンジェ信者たちのパワーは凄まじく、未だに情熱を燃やし続けています。
まとめにもありますが、2011年(分裂後)の中国のベストカップル投票では、1日1票しか投票できない仕組みでしたが、他の男女カップルを差し置いてユンジェが最終的に1位を獲得しました。ユンジェ信者は男女カップルを支持する人たちの前で自らの存在を知らしめています。2ちゃんねらーがアニメキャラの人気投票で「腐女子泣かそうぜ」などと言っていたのとは全く逆です。
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(1位は「チョン・ユンホとキム・ジェジュン」)

その情熱は本人たちの前でも衰えることはありません。日本では実在の人物をネタに同人活動をする際は所謂「生モノ」として本人はおろか同じ嗜好の人ですらなかなか探せないくらい他人の目に触れさせないためのあらゆる手が尽くされますが、中国のユンジェ信者たちは、ジェジュンがいない東方神起のコンサートでユンジェの垂れ幕を掲げたりしてやりたい放題でした。
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中国の腐女子たちは何も自重したりなんかしていません。それどころか、本人たちへのアピールや、本人たちを差し置いて自分たちの「萌え」が最優先されているかのように見えます(本人たちへの思いやりが無さすぎるという批判はファンの中でももちろんあります)。もはや暴力です。
全面的に肯定はできませんが、私はこの自分の欲望に素直なアジアの女子たちのパワーが大好きです。日本の女子よりも自由に見えるからです。

日本の腐女子の中には「私たちは異常だから隠れるべき」という理屈で自重する人たちも多いようですが、
「思いやり」という名目で女子だけが自重していないか。
それを考えた時に男女の非対称性が存在するなら、それは自重しなくていい。
全てを振り切って、自分の「萌え」を大切にすることが許されてもいいと思います。


東方神起FOREVER (OAK MOOK 362)

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AERA (アエラ) 2014年 5/5-5/12合併号 [雑誌]

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